広島県内の支障木対策:定義・伐採方法・費用相場と補助金

「支障木(ししょうぼく)」とは、道路や隣接地などに枝や幹がはみ出して支障(障害)を及ぼしている樹木のことです​。

例えば、自宅の庭木の枝が境界を越えて道路上空に張り出し、歩行者や車の通行の邪魔になっているケースなどが典型例です​。

法律上は道路法や道路構造令で定められた道路の「建築限界」(道路上の一定の高さ・幅の空間)に枝が侵入している木が支障木に該当します​。

具体的には車道上空4.5m、歩道上空2.5m以内の高さに枝が出ていると支障木となり、安全のため早急な対処が求められます​。

本記事では、支障木が問題になるケースや伐採方法、広島県内での費用相場や補助制度について解説します。

お困りの方はぜひ参考にしてください。

支障木が問題となるケース

支障木を放置すると、さまざまなトラブルや危険を招く恐れがあります。ここでは代表的なケースを見てみましょう。

道路沿いの民有地から大きく張り出した樹木の例。歩道を覆うように茂っており、通行の障害となっています​。

このような支障木は放置すると強風や豪雨で枝折れ・倒木が起き、通行人や車両に被害を及ぼすリスクが高まります​。

  • 交通事故の原因: 道路にはみ出した枝葉が視界を遮り、歩行者やドライバーが前方の状況を確認しづらくなります。とくにカーブミラーや信号機、標識が樹木に隠されると重大な事故につながる恐れがあります​。夜間でも街灯が樹木に覆われて暗くなると事故リスクが増します​。
  • 電線への影響: 成長した木が電柱や電線にまで枝を伸ばすと、強風時に枝が電線に絡んで切断し停電を引き起こす場合があります​。実際に、台風や積雪で木が倒れて電線を切断し大規模停電に至る例も各地で報告されています。電線や電柱に接触している支障木は早急に除去が必要です​。高圧線付近の作業は感電の危険があるため、自分で触らず必ず電力会社や専門業者に連絡しましょう​
  • 隣地トラブル: 樹木が境界を越えてお隣の敷地に侵入していると、落ち葉の掃除や日照の妨げなどで近隣トラブルの原因になります。民法では隣家の越境枝を勝手に切ることは原則禁止されていますが(2023年の改正民法で一定条件下で切除可能になりました)、トラブルを避けるためにもまずは木の所有者にせん定を依頼するのが基本です​。話し合いで解決しない場合は、役所や警察に相談して仲介してもらう方が無難でしょう。他人の木でも緊急で危険な場合は行政が処理できるケースもあります​が、勝手な伐採は避けてください​。

以上のように、支障木をそのまま放置すると事故や停電、近隣紛争といった深刻な問題につながりかねません。樹木の所有者には適切に管理し支障木にしない責任があります​。

万一支障木が原因で事故が起きた場合、所有者が管理責任を問われ損害賠償を負う可能性もあります​。

早めの対応が肝心です。

支障木の伐採方法と流れ

支障木の伐採は基本的にその木の所有者が行う義務があります】​。

自宅の木が道路や隣地にはみ出している場合は、自分で剪定・伐採するか業者に依頼して問題を解消しましょう。

ここでは、自力で行う場合と業者に依頼する場合の流れと注意点を説明します。

自分で伐採・剪定する場合

比較的背が低い木や小枝の剪定程度であれば、自分で対応することも可能です。

ノコギリやチェーンソー、保護メガネ、ヘルメットなど必要な道具を準備し、安全第一で作業しましょう​。

作業前にロープやバリケードで作業範囲を囲み、周囲に人や車が近づかないよう注意喚起します​。

枝は一気に大きく切り倒さず、支障部分から少しずつ小さく落としていくのがコツです​。

高所の枝を切る際は周囲の安全確認を徹底し、誰もいないことを確認してから行ってください​。

ただし、次のような場合は素人判断で手を出すのは危険です​。

  • 木の高さが3mを超えて高い(2階の屋根以上)​
  • 幹の太さが直径20cm以上ある大木である​
  • 傾斜地など足場が悪い場所に生えている​
  • 周囲に住宅や車両、塀など倒したら当たりそうな構造物がある​
  • 近くに電柱・電線・電話線が通っている​

上記に該当するケースでは、倒木の方向を誤ると建物を壊したり、人身事故や感電事故につながるリスクがあります​。

無理をせず専門の伐採業者に依頼するか、電線の場合は電力会社や通信会社に相談して対応してもらいましょう​。

業者に依頼する場合

安全かつ確実に支障木を処理したい場合は、やはりプロの伐採業者に任せるのが安心です。

まずは地元の造園業者や伐採専門業者に現場を見てもらい、見積もりを取りましょう。

業者は木の状態(高さや太さ、傾き)や周囲の環境(電線・建物の有無、重機の搬入可否)を確認した上で最適な伐採方法(ロープを使った枝おろしや高所作業車の使用など)を計画してくれます。

伐採当日は通行止めが必要な場合、業者が警察や行政への道路使用許可を取得して進めてくれるので安心です。

大きな木は上部の枝から順番に落とし、最後に幹を短く刻んで倒すなど安全に配慮した手順で作業します。

伐採後の枝葉や幹の処分まで依頼できる業者がほとんどで、後片付けも含めてお任せできます。

業者選びの際の注意点としては、見積もり内容を確認しておくことです。

伐採費用に加え、発生材の処分費や切り株の抜根費用が含まれているかをチェックしましょう。

作業後の木のゴミを引き取ってもらう場合、追加料金となる業者もあります​。

また、作業中の万が一の事故に備え賠償保険に入っている業者だとより安心です。

複数社から相見積もりを取れば適正価格も分かりやすいでしょう。

伐採に必要な許可・手続きは?

基本的に、私人の敷地内の樹木を伐採するのに行政の許可は不要です。

自宅の庭木であれば、所有者の判断でいつでも伐採・剪定できます。

ただし例外として、その木が自治体の**保存樹木(保護樹木)**に指定されている場合や、保安林・景観保護地区など法律で伐採に制限のある区域に生えている場合は、事前に行政の許可や届出が必要になることがあります。

心配な場合は市町村の窓口に問い合わせてみましょう。

一方、道路に張り出した他人の土地の樹木については前述のとおり勝手に切ることはできません​。

道路管理者(市町村や県)に連絡すれば、所有者に注意喚起してもらえます。

また緊急の危険がある場合、行政が樹木を撤去できる権限も道路法で認められています​。

電線への支障についても、電力会社が定期的に巡回して問題のある枝を発見した際は所有者に連絡し対応する仕組みがあります​。

自分の木が電線にかかりそうな場合や、近所で電線に接触している木を見つけた場合は、電力会社に相談すれば安全のための措置を講じてくれるでしょう。

広島県内の支障木伐採費用相場と注意点

気になる費用ですが、支障木の伐採費用は木の大きさや状態によって幅があります

一般的な庭木の伐採費用相場は次の通りです​。

  • 高さ3m未満の低木3,000~9,000円程度
  • 高さ3~5m程度の中木8,000~20,000円程度
  • 高さ5m超の高木15,000~30,000円程度

※上記は伐採作業のみの料金目安(2025年時点)​。

地域や業者によっても異なります。

広島県内でも都市部・郊外で大きな差はありませんが、山間部で重機搬入が困難な場所などでは割増費用になる場合があります。

また、切り株の抜根や伐採後の廃木材の処分を依頼する場合、追加費用がかかります​。

例えば直径20~30cm程度の切り株を抜根する作業は1本あたり数千円~1万円ほど、伐採ゴミの処理代も軽トラック1台分で数千円程度が相場です。

見積もりの際に「伐採のみ」「処分込み」など内訳を確認しましょう。

費用を抑えるポイントとして、シルバー人材センターに庭木の剪定を依頼する方法もあります。

比較的安価ですが、高木の本格的な伐採は対応できないことが多いため、ケースバイケースです。

また、自分でできる範囲の小枝の剪定を事前に済ませておけば業者の作業が減り費用削減につながることもあります。

最後に費用面での注意点として、放置期間が長くなるほど逆に費用もリスクも増す点を覚えておきましょう。

枝ぶりが大きく育ってしまった木は作業も困難になり、その分料金も上がります。

強風や台風シーズン前に早めに対処しておけば、緊急対応より安く安全に処理できます。

支障木は「そのうち…」と先延ばしにせず、早め早めの伐採・剪定を心がけましょう。

自治体の補助・助成金はある?

「危険木」と呼ばれる倒木の恐れがある樹木や、道路沿いの支障木の除去に対して自治体が補助金を出してくれる制度が各地で整備されつつあります​。

広島県内でも地域によっては補助制度を利用できる場合があります。

例えば、広島県三次市では市内の危険木や倒木の撤去にかかる費用の**70%(上限100万円)**を補助する制度があります​。

対象は高さ5m以上の倒木の恐れがある樹木など条件がありますが、該当すれば大きな助けとなるでしょう。

自治体によって補助の内容や有無はまちまちです。広島市や東広島市などでは現在、民有地の支障木伐採そのものに対する補助制度は確認されていませんが、地域の森林組合などが窓口となり補助事業を活用できるケースもあります。

また、道路管理者(市町村)が行う道路沿い支障木伐採事業(地元自治会からの要望で道路にはみ出した樹木を行政が伐採する事業)が行われている地域もあります。

まずはお住まいの市町村役場の森林担当部署や道路担当部署に問い合わせてみるとよいでしょう​。

思わぬ助成が受けられる可能性があります。

特に老朽化した危険木の除去は、防災の観点から行政も積極的です。

補助を上手に活用しつつ、安全な暮らしのために支障木・危険木の対策を進めましょう。


支障木の伐採・剪定は、生活の安全と安心のために欠かせない作業です。

道路や電線にかかる樹木に心当たりがある方は、ぜひ早めに対処してください。

専門業者への依頼も検討し、補助制度も利用できるものは活用すると良いでしょう。

弊社は広島県内最安値で支障木伐採を承っております。

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