伐採した木の根は放置NG?安全な処理方法と再発防止ガイド

目次

  1. 伐採した木の根を残さない方がいい理由
  2. 根の処理方法(工法別の比較)
     2-1. 重機掘削(根株ごと撤去)
     2-2. スタンプグラインダー(切り株粉砕)
     2-3. 手掘り/部分撤去
     2-4. 薬剤による枯死促進〈注意点〉
  3. 現地調査〜施工の流れ
  4. 費用はこう決まる(相場ではなく“要因”で解説)
  5. DIYの可否と安全対策
  6. よくある質問(FAQ)
  7. 施工事例(準備中)
  8. 弊社の強みと安全体制
  9. 写真3点でかんたん概算(直径・周辺・搬入経路)

1. 伐採した木の根を残さない方がいい理由

庭木や生垣を伐採したあとに残る切り株・根株は、見た目の問題だけでなく、暮らしと施工の両面でリスクを生みます。住宅地・店舗敷地では原則として「撤去」または「地表下までの粉砕」を推奨します。

  • 再生・萌芽(ひこばえ):幹や根から芽が出て短期間で再伸長。定期的な切戻しが必要になり、管理コストが継続発生します。
  • 地中障害・施工の支障:カーポート・フェンス基礎、配管(上下水・電気・通信)、花壇や芝張りの造成に干渉。掘削時の機械やスコップが根に阻まれ、工期と費用が増えがちです。
  • 害虫・腐朽リスク:腐り始めた切り株はシロアリ等の温床になりやすく、建物周りでは早めの対処が無難です。
  • 転倒・段差問題:露出した切り株はつまずきの原因。芝刈り機や車輪(ベビーカー・車椅子)の走行も阻害します。
  • 舗装の持ち上がり・沈下:生きた根は舗装を押し上げ、枯れた後は空洞化で沈下が起きることがあります。アスファルトやインターロッキングの寿命を縮めます。
  • 景観・雑草発生:切り株周りは土が乱れ、雑草が根付いて見栄えが悪化。除草の手間が継続します。

例外:山林や法面では、土留めや生態系の観点から切り株を残すケースがあります。ただし住宅・駐車場・歩行空間では事情が異なり、残置メリットはほぼありません。

以上の理由から、住宅地では完全撤去(重機掘削)または地表下までの粉砕(スタンプグラインダー)が合理的です。次章では、敷地条件に応じた工法の選び方を比較します。

2. 根の処理方法(工法別の比較)

敷地条件・仕上げ希望・期限により最適な工法は変わります。ここでは代表的な4工法を、目的別に比較します。

2-1. 重機掘削(根株ごと撤去)

概要:ミニショベル等で周囲を掘り、根株を丸ごと外して撤去します。造成・基礎・配管予定がある場所に最適。

  • 向いている条件:駐車場化・基礎工事前/進入幅が確保できる敷地/再発リスクを最小にしたい。
  • メリット:根株が残らないため再生や地中障害の懸念がほぼゼロ。整地・客土まで一体施工しやすい。
  • 注意点:搬入経路・上空電線・地中埋設物の事前確認、養生(舗装・ブロック・植栽)と残土処分計画が必須。

2-2. スタンプグラインダー(切り株粉砕)

概要:切り株を専用機で地表下まで粉砕し、チップ状にして土と混和。庭の破壊を最小に抑えたいときの第一候補。

  • 向いている条件:重機が入らない狭所/タイル・芝・花壇を極力壊したくない/短時間で段差をなくしたい。
  • メリット:掘削範囲が小さく復旧が容易。騒音・振動が比較的少なめ(機種・条件に依存)。
  • 注意点:粉砕深さ指定が品質を左右(例:地表下20〜30cmなど)。大径や横走り根は範囲追加が必要になる場合あり。粉砕チップは沈みやすいため、客土や転圧の有無を事前合意。

2-3. 手掘り/部分撤去

概要:スコップやバー等で周囲を少しずつ掘り、支障となる根のみを切断・撤去。埋設物が密な場所や小径に有効。

  • 向いている条件:小〜中径/配管やケーブルが近い/基礎・フェンス柱のために必要部だけ除去したい。
  • メリット:周辺構造物を最小影響で回避しやすい。養生が簡便。
  • 注意点:作業時間がかかる。根の残置範囲を明確化(図示)し、後工程(芝・砕石・舗装)への影響を事前説明。

2-4. 薬剤による枯死促進(注意工法)

概要:切り株に穴あけ等を行い薬剤を浸透させて枯らす方法。即効性や確実性は低めで、周辺植物・土壌への影響配慮が必要。

  • 向いている条件:短期撤去の必要がなく、周辺に菜園等がない・人の往来が少ない場所。
  • メリット:掘削を伴わないため景観への即時影響が小さい。
  • 注意点:季節・樹種・切断面状態で効きがぶれる/完了まで長期化しやすい/誤用は環境リスク。生活動線や家庭菜園近接では原則非推奨。

工法 適用条件 仕上げ・復旧 騒音/振動 再発リスク 工期の傾向
重機掘削 造成・基礎前/進入可 整地・客土まで一体施工◎ 中〜高(機種依存) (根株撤去) 短〜中
スタンプグラインダー 狭所・庭を壊したくない 粉砕後に客土・転圧推奨 中(比較的抑えやすい) 低〜中(粉砕深さ次第)
手掘り/部分撤去 埋設物近接・小径 必要部のみ除去で最小復旧 中(残置範囲による) 中〜長
薬剤枯死 長期前提・人通り少 即時の段差解消なし 中〜高(確実性に乏しい)

選び方の目安:「造成・基礎・配管を控える」→重機掘削/「狭所・庭を壊したくない」→スタンプグラインダー/「埋設物が密・小径」→手掘り/「時間に余裕があり周辺影響が少ない」→薬剤。ただし現地条件で最適解は変わるため、写真3点(直径・周辺・搬入経路)をご用意ください。

3. 現地調査〜施工の流れ

まずは「安全に・ムダなく・仕上がりまで」進めるための全体像です。写真3点(①切り株直径が分かる、②周辺状況、③搬入経路)があると話が早いです。

  1. 事前ヒアリング・写真送付
     ご希望(更地・砕石・芝・菜園など)と期限を確認。写真3点で概算の可否を判断し、必要なら現地調査へ。
  2. 現地調査(リスクと条件の見える化)
     ・直径・根張り・樹種・地形(傾斜/段差)
     ・埋設物(上下水・ガス・電気・通信・マス位置)
    ・搬入条件(通路幅、駐車位置、上空電線/軒)
    ・周辺舗装材(インターロッキング/コンクリ/タイル)と養生範囲
    ・近隣配慮(騒音許容時間、通行動線の確保)
     ※埋設物の位置が不明な場合は、図面・既設マスから推定し、必要に応じて試掘します。
  3. 施工計画の確定
     ・工法(重機掘削/スタンプグラインダー/手掘り/併用)
    ・撤去/粉砕の深さと範囲(例:地表下20–30cm粉砕、根株全撤去など)
    ・養生方法(マット・ベニヤ・防護柵)、残土処分の有無、客土材の種類
    ・当日の動線・安全区画、雨天順延基準、所要時間の目安
  4. お見積書の発行・日程確定
     内訳(機械・人工・養生・処分・客土/整地・オプション復旧)を明示。ご同意後に作業日を確定します。
  5. 近隣へのご挨拶(必要に応じて)
     作業時間・車両台数・騒音の見込みを共有し、トラブルを防止します。
  6. 施工当日
     養生 → 伐根/粉砕 → 残根確認 → 客土・転圧・整地 → 清掃。狭所や埋設物近接は手作業を併用し、影響を最小化します。
  7. 仕上げ(ご希望に合わせて)
     防草シート+砕石敷き、芝張り、花壇用土の再投入、簡易舗装の復旧など。沈下が起きやすい箇所は転圧を厚めに行います。
  8. 引き渡し・報告
     施工前後写真で仕上がりを確認。注意点(粉砕チップ混和部は数週間で微沈下する可能性がある等)もお伝えします。書面(作業報告・請求書/領収書)を発行。
  9. アフター対応
     再沈下が出た場合の土入れや再転圧、再萌芽が出た際の部分処理にも対応可能です。万一に備えた損害賠償保険(最大1億円)に加入しています。

——ここまでで工程がクリアになりました。次は「4. 費用はこう決まる(相場ではなく“要因”で解説)」を書きますね。

4. 費用はこう決まる(相場ではなく“要因”で解説)

金額は“木そのものの条件”と“敷地条件・仕上げ希望”の組み合わせで決まります。数字だけの相場表より、増減の理由を先に把握するほうが納得感が出ます。

A. 木・根の条件(作業量を左右)

  • 直径と根張り(切り株径が同じでも、樹種と根の広がりで手間が変わる)
  • 樹種の性質(広葉樹/針葉樹/竹・笹=地下茎の範囲が広くなる)
  • 地上部の残り方(地際フラット切りより、少し高さがある方が掴みやすい=重機向き)

B. 敷地・搬入条件(機械・人員構成を左右)

  • 進入路の幅・段差・階段、上空の障害(電線・庇)
  • 周辺の舗装材(タイル/インターロッキング/芝)と養生の必要度
  • 地中埋設物(上下水・ガス・通信・桝の位置)—手掘り併用で時間が延びることあり
  • 駐車位置(現場からの距離があると運搬・養生の手間が増える)

C. 工法選定(重機掘削/グラインダー/手掘り/併用)

  • “造成・基礎前”は重機掘削が合理的(再発リスク最小)
  • “庭を壊したくない・狭所”はスタンプグラインダー(粉砕深さの指定が品質を左右)
  • “埋設物密集・小径”は手掘り/部分撤去での安全最優先
  • “長期でよい・生活動線から離れている”以外は薬剤のみは基本非推奨

D. 処分・復旧(見落としがちな増減ポイント)

  • 残土・根の運搬/処分の有無と量
  • 客土の種類と量(黒土/再生土/砕石)+転圧
  • 仕上げ方法(更地・砕石敷き・芝張り・簡易舗装の復旧 など)

E. 工期・時間帯・周辺配慮

  • 作業時間枠(騒音配慮で短時間にまとめる必要があると人員増)
  • 繁忙期・雨天順延の想定、近隣挨拶の要否

見積書の“内訳イメージ”

  • 伐根/粉砕 基本作業(機械費+人件)
  • 養生・通路確保
  • 残土・根の運搬/処分
  • 客土・転圧・整地
  • 復旧(砕石・芝・簡易舗装 など)
  • 交通/駐車・諸経費
    → 合計(必要なら代替案も併記:例「グラインダー案/重機掘削案」)

費用を抑えるコツ(ご依頼前の準備で変わります)

  • 写真3点(①切り株の直径が分かるもの ②周辺状況 ③搬入経路)を用意
  • 仕上げの優先順位を明確化(例:まず“段差解消”が最優先/仕上げは簡易でOK)
  • 粉砕深さの許容を決める(例:地表下20cmで良いのか、30cm必要か)
  • 施工日の車両置き場を確保(近隣コインPだと運搬手間が増える)

広島エリアでの進め方(当社の方針)

  • 写真3点で概算→現地で埋設物・養生範囲を確認→工法別の案を2パターン提示(仕上げ違い)
  • 内訳明記のお見積書を発行し、日程・所要時間・騒音配慮を共有
  • 作業後は施工前後の写真と注意点(粉砕部の微沈下など)をお渡しします
  • 万一に備え、**損害賠償保険(最大1億円)**加入

— 次は「5. DIYの可否と安全対策」を書きます。DIYの“限界ライン”と、ケガ・埋設物破損を避けるための具体策をまとめます。

5. DIYの可否と安全対策

結論:直径が小さく(目安:切り株径〜15cm程度)、埋設物が遠く、周囲に舗装やブロックが少ないならDIYでも対応可能です。それ以上(20〜30cm級・根張りが強い広葉樹・竹/笹の地下茎・傾斜地・埋設物近接)なら無理をせず業者が安全です。

DIYで対応しやすいケース(目安)

  • 切り株径:〜15cm程度、根張りが浅い/乾いた土
  • 目的:フェンス柱や小規模花壇のための部分撤去
  • 条件:埋設物が周囲に無い/搬出距離が短い

危険・非推奨のケース

  • 切り株径:20〜30cm超、根が太く四方に強く張る樹種(例:ケヤキ・クス・シマトネリコ等)
  • 竹・笹の広範囲な地下茎、シュロ・ヤシ類の繊維質根
  • 近接:上下水・ガス・通信・電気・基礎・擁壁、舗装やインターロッキング直下
  • 斜面・段差・狭所での重量物テコ掛け
  • 地面すれすれのチェンソー作業(跳ね返り/kickbackの危険が高い)

必要装備

  • 保護メガネ・厚手手袋・安全靴、必要に応じヘルメット・耳栓
  • スコップ(根切り形状だと楽)、手ノコ/剪定ノコ、根切り用ノコ、バール/解体バー、ハンマー、剪定ばさみ
  • てこ用の角材・単管、ロープ(※引く方向の延長線上に立たない)

基本手順(安全第一のやり方)

  1. 埋設物の確認:メーター桝・汚水桝・止水栓・ケーブル導入口の位置を把握。怪しい場合はまず試掘して位置を出す。
  2. 周囲に溝を切る:切り株の外周15〜30cmの位置に環状に掘り、細根から順に切断。水を撒くと土が締まりにくく掘りやすい。
  3. 主根を分割して切る:四象限に分けるつもりで、見える主根を1本ずつ露出→切断。
  4. てこで持ち上げ→切る→外す:バールや角材で持ち上げて隙間を作り、見える根を追加で切断。「持ち上げすぎて倒れる方向」には立たない。
  5. 埋め戻し・転圧:撤去部に土を戻し、層ごとに踏み固め。沈下が心配なら砕石や客土で調整。

やりがちなNG

  • ガソリンや灯油など可燃物の注入、強アルカリ・強酸の投入(危険・違法/環境負荷の可能性)
  • 地面すれすれのチェンソー切断(刃の跳ね・石噛み→事故)
  • ロープ牽引の延長線上に人が立つ/車で強引に引く
  • 粉砕チップや残土の不法投棄

部分撤去という選択
基礎穴やフェンス柱用に必要部だけ除去すれば目的を満たせる場合もあります。根を全撤去しない代わりに、仕上げや再発リスクを理解して選ぶのがコツです。

迷ったら判断基準

  • 直径20cmを超える/埋設物が近い/周辺が舗装・ブロック/傾斜地
    写真3点(直径・周辺・搬入経路)を添えて業者に相談が安全・確実です。広島エリアは当社で現地確認→工法案と費用の2パターンをご提示します。

6. よくある質問(FAQ)

Q1. 伐採した木の根は、そのまま放置しても大丈夫?
A. 住宅や店舗の敷地では基本的に推奨しません。再生芽(ひこばえ)、地中障害、害虫誘引、転倒・段差などのリスクが残ります。用途変更(駐車場化・基礎工事・芝張り等)がある場合は撤去または地表下までの粉砕が安全です。

Q2. スタンプグラインダーと重機掘削、どちらが良い?
A. 「造成・基礎・配管前」や“根を完全になくしたい”なら重機掘削が合理的。「庭や舗装を大きく壊したくない」「狭所で重機が入らない」ならスタンプグラインダーが第一候補です。現地条件で最適解は変わるため、写真3点(直径・周辺・搬入経路)で判断します。

Q3. 粉砕の“深さ”はどれくらい必要?
A. 仕上げによります。芝や土仕上げなら一般に地表下20~30cm程度が目安。砕石や将来的に浅い基礎を予定する場合は、より深い粉砕や部分的な掘削を併用します。事前に“どの用途まで想定するか”を共有してください。

Q4. DIYで抜根できますか?
A. 直径15cm程度まで・埋設物から離れている・周辺に舗装が少ない等の条件なら可能な場合があります。20~30cm級・根張りの強い樹種・竹/笹の地下茎・傾斜地・埋設物近接は無理をせずご相談ください。

Q5. 薬剤で枯らす方法は?安全ですか?
A. 効果発現まで長期化しやすく、確実性も環境条件に左右されます。生活動線や菜園が近い場所では推奨しません。短期で段差解消・用途変更をする計画には不向きです。

Q6. 竹・笹の根(地下茎)はどう対処する?
A. 地表近くを横走りする地下茎が広く張るため、範囲の見極めが重要です。掘削・除去に加え、必要に応じて防根シート等の対策を検討します。

Q7. 粉砕(または撤去)後、沈下しませんか?
A. 粉砕チップを土と混和した部分は、数週間~数か月で微沈下する場合があります。客土追加や転圧で対策します。重機掘削の場合も埋め戻し層の転圧を丁寧に行い、必要に応じて後日調整します。

Q8. 埋設物(上下水・ガス・電気・通信)が心配です。対応は?
A. 事前調査でマス位置・配管経路を推定し、必要に応じて試掘・手作業併用で安全域を確保します。図面がある場合はご提供ください。

Q9. どれくらいの通路幅があれば作業できますか?
A. 小型機械は比較的狭い通路でも対応できる場合がありますが、機種や段差状況で可否が変わります。写真で通路幅・曲がり角・階段の有無をご共有ください。入れない場合は手作業やグラインダー等の代替案を提示します。

Q10. 費用はどのように決まりますか?
A. 直径・根張り・樹種、搬入条件、工法(重機・グラインダー・手作業)、養生、残土・根の処分、客土・整地、仕上げ有無などの要因で決まります。弊社は内訳を明記した見積書を発行します(代替案の提示可)。

Q11. いつ依頼すべき?雨天はどうなる?
A. 庭の計画や造成・基礎工事のが最適です。雨天は安全・品質を優先して順延とする場合があります。事前に日程調整と順延基準をお伝えします。

Q12. 保険やアフターはありますか?
A. 万一に備え、損害賠償保険(最大1億円)に加入しています。沈下や再萌芽が発生した際の調整・部分再処理など、アフター対応もご相談ください。

— 次は「7. 施工事例(準備中)」に進めます。写真が揃っていれば、ケース別に**「条件 → 工法選定理由 → 施工前後 → 所要時間 → 仕上げ」**の形で書き起こします。

7. 施工事例

事例A|狭所で庭を壊したくない → スタンプグラインダー

  • 条件:戸建ての庭、切り株径約28cm。通路幅が狭く、周囲にタイルと植栽。
  • 選定理由:重機搬入が難しく、既存舗装を壊さない方針。
  • 施工内容:切り株を地表下約30cmまで粉砕→粉砕チップを土と混和→客土を入れて転圧→段差解消。
  • 所要時間の目安:2〜3時間(養生・清掃含む/条件により増減)。
  • 仕上げ:タイルや植栽を保持しつつフラット化。
  • 留意点:粉砕部は数週間で微沈下する可能性があるため、後日土足しの案内を事前共有。

事例B|造成・基礎前に根を残したくない → 重機掘削

  • 条件:駐車場新設予定地、切り株径約40cm、根張り広め。前面道路から小型重機進入可。
  • 選定理由:造成前で再発・地中障害をゼロにしたい。
  • 施工内容:周囲掘削→主根切断→根株吊り出し→残土・根の分別回収→再生土で埋戻し・転圧→整地。
  • 所要時間の目安:半日程度(搬入・養生・撤去・整地まで)。
  • 仕上げ:造成業者へ引き継げるフラット面を確保。
  • 留意点:上空電線・ブロック等は養生。マス位置をマーキングし、一部を手作業で安全確保。

事例C|埋設物が近い・必要部だけ撤去 → 手掘り併用

  • 条件:フェンス柱設置予定。切り株径約18cm、近くに上下水マス。
  • 選定理由:配管を傷つけないことを最優先に、必要部のみ除去。
  • 施工内容:柱予定位置を局所的に掘削→根を分割しながら切断→必要径+αの範囲のみ撤去→客土→転圧。
  • 所要時間の目安:2〜4時間(周辺の密度に依存)。
  • 仕上げ:柱の施工に支障が出ない深さ・幅を確保し、周辺は最小復旧。
  • 留意点:図面・既設マスから配管経路を推定し、バール等のてこ方向に人が入らないよう動線管理。

※いずれも実際の所要時間・費用は切り株径・根張り・搬入条件・埋設物などで変動します。

8. 弊社の強みと安全体制

強み(選ばれる理由)

  • 広島密着の提案力:地形・土質・通路幅・上空電線など地域の“あるある”前提で、重機/グラインダー/手作業を最適化。
  • 狭所・埋設物に強い:事前に配管・桝位置を推定し、必要に応じて試掘・手作業併用で安全域を確保。
  • 養生と復旧まで一体対応:タイル・インターロッキング・花壇を守る養生→客土・転圧・整地まで仕上げを意識。
  • 見積の透明性:作業・養生・処分・復旧の内訳を明示。条件に応じて**代替案(2パターン)**も提示。
  • 法令・許認可に配慮:騒音時間帯・道路使用等を遵守し、廃材は適切に処理。
  • 万一への備え:**損害賠償保険(最大1億円)**に加入。

安全体制(現場オペレーション)

  • リスク共有:着手前に現地でKY(危険予知)。埋設物・通路・退避エリアをマーキング。
  • 機材・PPE:機材点検/保護具(保護メガネ・手袋・安全靴 等)の着用を徹底。
  • 養生設計:舗装・ブロック・植栽に合わせてマット・ベニヤ・防護柵を選定。
  • 作業手順:搬入→養生→伐根/粉砕→分別回収→客土・転圧→整地→清掃。狭所や配管近接は手作業優先。
  • 天候基準:降雨・強風など品質を損なう条件では順延。事前に基準を共有。
  • 近隣配慮:必要に応じて事前案内。通行動線の確保、騒音が出やすい工程は時間帯を調整。
  • 薬剤の扱い:生活動線・菜園近接では原則不使用。採用時は適正希釈・養生・期間管理を徹底。

品質面の考え方

  • 粉砕混和部の微沈下は数週間〜数か月で起きる場合があるため、事前に説明し、必要に応じて客土追加・再転圧で調整。
  • 重機掘削では埋め戻し層の層状転圧を実施し、仕上がり面のフラットさを重視。

9. 概算

「写真が用意できない」「今すぐ聞きたい」場合は、下のテキストひな形をそのまま送ってください。文章だけで概算の可否判断と、おおまかな工法案(重機/グラインダー/手作業)をご提案します。

— コピー用 —————————————————
【切り株の数】 例:1本(複数なら本数も)
【おおよその直径】 例:20cm前後(メジャーなし→手のひら/ノート幅などで概算可)
【切り株の高さ】 例:地面から5cm/ほぼフラット
【樹種(分かれば)】 例:サザンカ/不明
【根張りの印象】 例:広め/普通/不明
【周辺の状況】 例:芝/土/タイル/インターロッキング/砂利
【近くの構造物】 例:ブロック塀30cm・花壇・室外機・立水栓
【埋設物の心配】 例:上下水マス1m内にあり/不明
【搬入経路の幅】 例:約80cm(門〜現場まで段差2段)
【駐車可否】 例:敷地内1台可/近隣コインP利用
【敷地の傾斜・段差】 例:ほぼ平坦/軽い傾斜
【仕上げ希望】 例:更地/砕石敷き/芝予定/段差解消だけ希望
【期限・希望時期】 例:〇月中に/急ぎではない
【その他】 例:騒音配慮が必要/犬がいます など
———————————————————

記入のコツ(メジャーがなくてもOK)

  • 直径の目安:ノート(短辺約18〜19cm)、スマホ(幅7〜8cm)を当てて「〜個ぶん」で表現可。
  • 搬入幅:門や通路で一番狭い場所の幅を“だいたい”でOK(例:肩幅くらい=約60cm)。
  • 埋設物:庭に四角いフタ(マス)があれば「近い/遠い/不明」の三択で十分。

いただいた情報からお返しする内容

  • 想定工法案(重機/スタンプグラインダー/手掘り/併用)
  • 段差解消に必要な粉砕・撤去の深さの目安
  • 養生・処分・整地の有無(仕上げ別の注意点)
  • 写真なしで判断が難しい場合のみ、現地確認が必要な理由を明記してご案内します

※数字はあくまで目安で構いません。迷う項目は「不明」と記入してください。こちらで補助質問を最小限に整理し、できる限り一往復で提案まで進めます。

9. 写真3点でかんたん概算(直径・周辺・搬入経路)

下記の「3枚」を送っていただければ、現地確認の前におおよその工法案と概算費用をお伝えできます。

① 切り株の直径が分かる写真

  • メジャー・定規・ノート(短辺約18〜19cm)・スマホ(幅7〜8cm)など、大きさが分かる物を当てて撮影。
  • 真上〜斜め上から、切り株全体が入るように。ピントは切断面に。

② 周辺状況が分かる写真

  • 切り株の周囲1〜2mが入る構図(地面が土・芝・砂利・タイル等か分かると◎)。
  • 近くの構造物(ブロック塀、花壇、室外機、立水栓、四角いフタ=マス)があれば一緒に写す。

③ 搬入経路の写真

  • 門〜作業場所までの一番狭い所を撮影(おおよその幅が分かるようA4ノート等を置いてもOK)。
  • 階段・段差・曲がり角があれば、その箇所も1枚ずつ。

送信方法

  • LINE:公式アカウントへ3枚+テキストを送付
  • お問い合わせフォーム:写真添付で送信

一緒に送っていただけると早い(コピペ用テキスト)

【本数】1本(複数なら本数)
【直径の目安】20cm前後(ノート短辺と同じくらい など)
【切り株の高さ】地面から約5cm/ほぼフラット
【樹種】分からない/たぶんサザンカ など
【周辺】土/芝/砂利/タイル(該当を記入)
【近くの構造物】ブロック塀30cm・室外機・立水栓・マスあり など
【搬入経路】最狭部 約80cm/階段2段あり
【仕上げ希望】更地/砕石敷き/芝予定/段差解消だけ など
【希望時期】〇月中に/急ぎではない
【備考】騒音配慮が必要・犬がいます など


OK/NGの目安

  • OK:寸法感が分かる、周囲1〜2mが見える、最狭部が分かる経路写真。
  • NG:ピンぼけ・暗所・近すぎて全体不明、人物・車ナンバーの大写り。

ご留意事項

  • 写真ベースの概算です。埋設物や地中状況により、現地確認後に内容・費用が変わる場合があります。
  • 仕上げ(更地/砕石/芝等)や粉砕・撤去の深さ指定によって金額と工程が変動します。
  • 写真の用意が難しい場合は、上記の「コピペ用テキスト」だけでも概算の可否判断が可能です。

10. まとめと次の一歩

要点

  • 伐採後に残った木の根(切り株・根株)は、再生・地中障害・害虫・段差の原因になりやすいため、住宅地では基本的に処理を推奨
  • 工法は敷地条件と仕上げ希望で最適解が変わります(重機掘削/スタンプグラインダー/手掘り/併用)。
  • 費用は「直径・根張り・搬入条件・養生・処分・整地」で決まります。数字より増減理由の理解が大切。
  • DIYは小径・埋設物遠い・舗装少ないなど限定条件のみ安全。迷ったら無理をしないのが安心です。

次の一歩(かんたん・最短)

  1. 「写真3点でかんたん概算」の案内どおりに、直径/周辺/搬入経路の写真を送る
     ※写真が難しければ、テキストひな形だけでもOK
  2. 弊社から、工法案(必要なら代替案)+概算レンジをご連絡
  3. ご希望が合えば現地確認 → お見積書発行 → 施工日確定

安心材料(弊社の方針)

  • 作業前に埋設物・近隣配慮を確認し、養生→撤去/粉砕→整地まで一体で対応
  • **損害賠償保険(最大1億円)**加入
  • 粉砕部の微沈下など、事前説明と必要に応じたアフターに対応