広島市東区中山北町で遊歩道沿いの危険木を高所作業車で伐採しました
目次
- ご依頼のきっかけ
・倒木の危険があり、フェンスと注意看板で立入禁止になっていた場所 - 現場の状況(中山北町・急斜面に立つ高木)
・遊歩道と斜面の高低差/周囲に生い茂る樹木 - 今回の危険木の状態とリスク
・幹に腐朽や傾きが見られたこと
・万が一倒れた場合に想定される被害 - 安全第一の伐採計画
・高所作業車を使用した理由
・フェンス内の養生や立入禁止エリアの確保 - 伐採作業の流れ
・枝おろし → 幹を分割して伐り下ろし → 地際での切り株処理 - 作業時間・人数の目安
・〇名体制/〇時間程度で完了したこと(本文でぼかして記載) - 公共施設・遊歩道の危険木伐採もお任せください
・今回の現場からお伝えしたいこと
・同様のお悩み例(公園・寺社・企業敷地など)









1. ご依頼のきっかけ
今回ご紹介するのは、広島市東区中山北町の遊歩道沿いに生えていた危険木の伐採事例です。
現地を管理されているご担当者さまから「倒れそうで危ない木があるので、一度見に来てほしい」とお問い合わせをいただいたのが始まりでした。
写真のとおり、問題の木は遊歩道のすぐ脇、急な斜面に立っており、万が一倒れてしまうと通行中の方に直撃してしまう位置関係でした。そのため、現場にはフェンスとカラーコーンが設置され、「きけん 倒木注意 ちかづかないで」という手書きの注意書きで、しばらくの間立入禁止になっていました。
とはいえ、この場所は普段から散歩や通学路として利用されることも多く、「できれば通行止めの状態を長く続けたくない」とお困りの様子でした。「安全に伐採して、安心して通れる状態に戻したい」というご希望を受け、広島伐採サポートにご相談いただいた案件です。
2. 現場の状況(中山北町・急斜面に立つ高木)
現場は、住宅地に隣接した遊歩道脇のスペースで、通路のすぐ向こう側が一気に落ち込む急斜面になっていました。問題の危険木は、その斜面の中腹から立ち上がっており、周囲の樹木と絡み合うように枝を伸ばしていました。幹も太く、周りの木と比べても背が高いため、万が一倒れた場合の影響範囲が大きい位置です。
さらに、斜面一帯は低木やツル植物が密集していて、地面から近づくのが難しい状況でした。足場を組んだり、ロープだけで作業をするにはリスクが高く、「安全に人が立てる場所」がほとんどありません。その一方で、遊歩道側のスペースも広くはなく、車両の進入経路や設置位置を慎重に検討する必要がありました。
このように、
- 斜面に生えた高木であること
- 通路側に向かって倒れると危険な位置関係であること
- 地上からのアプローチが取りづらいこと
といった条件が重なっていたため、高所作業車を使った上からの伐採が最も安全な方法と判断し、作業計画を立てていきました。
3. 今回の危険木の状態とリスク
現地調査の段階で確認できた危険木は、幹の太さに対して枝ぶりが偏っており、斜面側・通路側のバランスが悪くなっていました。周囲の木に枝を預けるように伸びている部分も多く、強風時には他の木に押されたり、逆に引っ張られたりすることで、不規則な倒れ方をするおそれがありました。
また、幹の一部には古い剪定跡やキズが見られ、そこから腐朽が進んでいる可能性もありました。根元付近は藪やツルで覆われていて細部までは確認しづらいものの、斜面の土自体もやや崩れやすい状態で、「根元から傾きが出てもおかしくない」条件がそろっていました。
もしこの木が倒れた場合、
- 遊歩道のフェンスや支柱を押し倒してしまう
- 通行中の歩行者やお子さまに直撃する危険がある
- 倒木が通路をふさぎ、長期間の通行止めにつながる
といったリスクが想定されました。
こうした状況から、「見守る」段階はすでに過ぎており、早めに伐採してリスクを取り除くべき危険木 と判断し、管理者さまとご相談のうえで伐採作業を行うことになりました。
4. 安全第一の伐採計画
今回の現場では、「どうやって安全に木へ近づくか」 がいちばんのポイントでした。
斜面側からは足場が取れないため、遊歩道側に高所作業車を設置し、バケットから上部の枝を少しずつ落としていく方法を採用しました。
まずは管理者さまと相談のうえ、作業中は遊歩道の一部を通行止めにし、カラーコーンとバー、注意喚起の張り紙で立入禁止エリアを明確に区切りました。作業エリアの手前には誘導スタッフを配置し、万が一通行される方がいても安全にお声がけできるようにしています。
高所作業車は、アウトリガー(脚)をしっかり張り出し、水平を確認してからバケットを伸ばします。そのうえで、
- 上から順番に枝を細かく伐り落としていく
- 落下方向に人や物がないかを毎回確認する
- フェンスや遊歩道側に枝が飛ばないよう、落とす位置を調整する
といった点を事前に打ち合わせ、**「無理をしない・一気に倒さない・少しずつ安全に下ろす」**ことを徹底したうえで作業に入りました。
5. 伐採作業の流れ
作業当日は、まず遊歩道側に高所作業車を設置し、安全帯・ヘルメットなどの保護具を着用したうえで、周囲の安全確認からスタートしました。立入禁止エリアの表示やカラーコーンの位置を再確認し、「どこまでが危険範囲か」をスタッフ間で共有してから、本格的な伐採に入っています。
伐採は、上部の細い枝から順番に落としていく方法をとりました。バケットで木の上部まで近づき、チェーンソーで枝を短めに切り分け、その都度、通路側やフェンスに当たらない位置へと落としていきます。枝を細かくしてから下ろすことで、1本1本の重さと勢いを抑え、万が一の接触リスクを減らすことができます。
枝をある程度整理したあとは、いよいよ太い幹の部分に移ります。いきなり根元から倒すのではなく、幹を数十センチ〜1メートル程度の長さに区切りながら伐り下ろす方法で進めました。斜面の方向や枝の付き方を見ながら、どの向きに倒すと安全かを判断し、必要に応じてロープで誘導しながら慎重に下ろしていきます。
最後は、地際近くまで幹を短くしてから、フェンスや斜面の状況を確認しつつ、切り株の高さを調整して作業完了となりました。伐り落とした枝や幹は、通路脇のスペースに一時集積したあと、搬出・処分まで一括で対応しています。作業後には、通路上の木くずや落ち葉を清掃し、通行止めを解除して、元のように安心して通れる状態に戻しました。
6. 作業時間・人数の目安
危険木の伐採は、「木の大きさ」「周囲の状況」「使用する重機の種類」によって、必要な時間や人員が大きく変わります。ここでは、今回のように
- 遊歩道に近接している
- 高所作業車を使用する
- 枝を細かく伐り分けながら進める
といったケースを想定した、あくまで一例としての目安をご紹介します。
今回の現場規模では、
- 作業スタッフ数名+高所作業車オペレーター
- 準備・伐採・片付け・清掃まで含めて 半日程度の作業ボリューム
というイメージの工程になります。
危険木の場合は、「早さ」よりも「安全性」を優先するため、状況によっては慎重に時間をかけて進めることもあります。また、枝葉や幹の搬出距離が長い現場では、同じくらいの大きさの木でも、もう少し時間がかかることもあります。
広島伐採サポートでは、事前の現地確認の際に、
- おおよその作業時間の目安
- 必要な人員・重機の種類
- 通行止めが必要な時間帯
などをわかりやすくお伝えしたうえで、近隣の方や利用者さまへの影響ができるだけ少なくなるよう、日程や時間帯のご相談も行っています。
7. 公共施設・遊歩道の危険木伐採もお任せください
今回の中山北町のように、遊歩道や公園、広場、通学路のすぐそばに立っている大きな木は、普段は日陰や緑をつくってくれる存在ですが、状態によっては一転して「危険木」になってしまうことがあります。
- 幹が傾いてきている気がする
- 枝が通路側に大きく張り出している
- 幹に大きなキズや腐れがある
- 以前より、強風のたびに大きく揺れるようになった
こうした変化が見られた場合、「まだ大丈夫だろう」と様子を見続けるよりも、早めに専門業者へ相談していただく方が、安全面でもトラブル防止の面でも安心です。
広島伐採サポートでは、
- 遊歩道・公園・広場まわりの危険木・支障木の伐採
- 寺社や墓地、企業敷地内の高木の伐採・枝おろし
- フェンス・建物・電線などに近接した難しい場所での作業
といったご相談にも対応しています。現地の状況を確認したうえで、**「本当に伐採が必要かどうか」「どの程度まで切るのが安全か」**を含めてご説明し、無理のない方法をご提案いたします。
「看板に倒れそうな木があって不安」「通路を通行止めにしたままにしておきたくない」など、危険木に関するお悩みがありましたら、一度お気軽にご相談ください。今回のように、安全第一で周囲への影響を抑えながら、安心して通れる環境づくりをお手伝いします。
