北広島町の急斜面で杉の大木をツリークライミングで特殊伐採しました








(目次)
1. 北広島町のお客様からのご相談内容
- どんな場所か(山あい・急斜面・家との距離など)
- 「倒れてきたら家に当たりそうで心配」といったお悩み
2. 現場の状況と危険だったポイント
- 写真:斜面に立つ大木、周囲に杉が密集している様子
- クレーン車や重機が入れないこと
- 根元が斜面で不安定、倒れる方向を間違えると建物や他の木に接触するリスク
3. 作業計画と安全対策
- なぜ「木に登りながらの特殊伐採(ツリークライミング+ロープワーク)」を選んだか
- 倒す方向をロープでコントロールする計画
- 作業員の装備(安全帯・スパー・ロープなど)に簡単に触れる
4. 当日の作業の流れ
- 4-1. ツリークライミングで木を登りながら枝払い
- 写真:木に登って作業しているカット
- 4-2. ロープを張り、みんなでタイミングを合わせて伐倒
- 動画①(ロープで引いて倒す)の内容をテキスト化
- 4-3. 倒した後の玉切り・片付け
- 写真:倒木・玉切り後の状態、切り株の写真
5. 作業後の様子とお客様のご感想(想定でOK)
- 「これで強風のたびにヒヤヒヤしなくて済む」といった安心感
- 斜面が少し明るくなった、見通しが良くなったなど
6. 急斜面や山あいの危険木でお困りの方へ
- クレーンが入れない場所でも、登って伐採できるケースがあること
- 事前に写真を送ってもらえればおおまかな相談ができること
- 最後に軽く「ご相談ください」で締め
1. 北広島町のお客様からのご相談内容
今回ご相談いただいたのは、北広島町の山あいにお住まいのご夫婦でした。
お宅のすぐ下は急な斜面になっており、その斜面の中腹に大人が両手を回しても届かないほどの杉の大木が立っていました。
年々傾きが増しているように感じられ、強い風が吹くたびに
「もし家の方へ倒れてきたらどうしよう」
と、不安で窓の外ばかり見てしまうほどだったそうです。
近くの業者にも相談されたそうですが、
- 斜面が急で作業が難しい
- クレーン車が入れない場所なので断られた
といった理由で話が進まず、どうしたらいいのか悩まれていたとのことでした。
「家に当たらないように、安全に倒してほしい」
「できれば、近くの木を傷つけずに作業してほしい」
というのが、お客様からの一番のご要望でした。
2. 現場の状況と危険だったポイント
現場は、北広島町の山あいにあるお宅で、家のすぐ下がそのまま山の斜面になっている立地でした。斜面は人が立つと足元が不安定になるほどの急勾配で、その中腹に問題の杉の大木が立っていました。
写真の通り、周囲には同じような杉の木が何本も生えており、万が一倒れる方向を誤ると、
- 近くの樹木をなぎ倒してしまう
- その勢いのまま家屋側に倒れ込む
というリスクがありました。
さらに、
- 作業車両を近くまで寄せにくい
- クレーン車を設置できるだけの平らなスペースがない
といった理由から、重機を使った一般的な伐採方法がとれない現場条件でもありました。
根元は斜面側に土が流れやすい場所で、長年の風や雪の重みで、少しずつ家の方向へ傾いてきているようにも見える状態でした。
このまま放置すると、台風や大雪のタイミングで一気に倒れてしまう可能性もあり、**「いかに安全にコントロールして倒すか」**が最大のポイントとなる現場でした。
3. 作業計画と安全対策
今回の現場では、クレーン車や高所作業車が使えないため、ツリークライミング(木に登る技術)とロープワークを組み合わせた特殊伐採で作業を行う計画を立てました。
まずは現地の状況を確認し、
- どの方向に倒すのが一番安全か
- 万が一予定と違う方向に力がかかっても、建物側へ行かないようにできるか
- 作業員が安全に登れる樹形かどうか
といったポイントを一つずつ確認していきます。
そのうえで、
- 倒す方向にメインロープを張る
- 杉の大木にロープをかけ、みんなで力を合わせて引けるように準備
- ロープの取り付け位置や角度を調整し、倒したい方向へ力が集まるようにします。
- 作業員が木に登って枝を落としていく
- 安全帯や昇降器具を使い、幹にしっかりと固定しながら少しずつ上へ
- まずは大きな枝をバランスを見ながら切り落とし、倒れたときに余計な方向へ引っ張られないようにします。
- 伐倒時は合図を取りながらロープでコントロール
- 根元の受け口・追い口を慎重に入れ、合図に合わせてロープ班が一斉に力をかけます。
- 木が動き出してからも、最後までロープで方向をコントロールしながら、安全な位置に倒していきます。
作業中は、ヘルメット・安全帯・保護メガネ・防振手袋などの基本装備に加え、
落枝の危険がある範囲には立ち入り禁止エリアを設け、声かけと合図を徹底しました。
こうした事前の計画と安全対策をしっかり行ったうえで、当日の伐採作業に入りました。
4. 当日の作業の流れ
4-1. ツリークライミングで木を登りながら枝払い
まずは作業員がツリークライミングの道具を使って、杉の大木に登っていきます。
ハーネス(安全帯)と昇降器具、スパー(ツリークライミング用の足場具)などを使い、幹にしっかりと体を固定しながら少しずつ高さを上げていきます。
上部に近づくほど、風の影響や木のしなりも大きくなるため、
- 体を幹に預けすぎない
- ロープで常に確保をとっておく
- 周囲の枝の状態を確認しながら移動する
といった点に注意しながら、安全第一で作業を進めました。
ある程度の高さまで登ったところで、バランスを見ながら太い枝から順番にカットしていきます。
一気に片側だけの枝を落としてしまうと、木全体のバランスが崩れて傾きが変わることがあるため、左右や上下のバランスを確認しながら、慎重に枝払いを進めました。
4-2. ロープを張り、みんなでタイミングを合わせて伐倒
枝を落として重心を整えたら、次は地上からのロープワークで伐倒の準備をします。
事前に幹の高い位置に掛けておいたロープを、地上にいるスタッフ数名で持ち、
「倒したい方向」にしっかりとテンションをかけられるようにスタンバイします。
根元では、チェンソーで
- 倒したい方向に向けた「受け口」
- 反対側の「追い口」
を慎重に入れていきます。
このとき、地上班と登っている作業員、チェンソー担当で合図をしっかりと取りながら進行しました。
合図とともにロープ班が力を加えると、動画のように大きな杉がゆっくりと動き出し、
狙った方向へ向かって倒れていきます。
周囲の木や建物に当たらないよう、最後までロープの張り具合を調整しながら、計画したライン通りに安全に伐倒することができました。
4-3. 倒した後の玉切り・片付け
大木が無事に倒れたあとは、幹や枝を運びやすい長さに玉切りしていきます。
- 太い幹はチェンソーで一定の長さにカット
- 斜面で転がらないよう、置き場所を考えながら整理
- 細かい枝葉も集めて、歩く動線を確保
といった流れで、現場をきれいに整えていきました。
写真のように、作業後は斜面がすっきりし、家のすぐ下に迫っていた大きな杉の姿がなくなりました。
これで、強風や大雪の際にも「いつ倒れてくるか分からない」という不安から解放され、お客様にも安心していただける状態になりました。
5. 作業後の様子とお客様のご感想
伐採作業が終わると、これまで大きな影を落としていた杉の大木がなくなり、お家のまわりが一気に明るく、見通しの良い景色になりました。
斜面の中腹に立っていた大木がなくなったことで、万が一の倒木リスクも大きく減り、精神的な負担も軽くなります。
作業後、お客様からは、
- 「これで台風や大風のたびにビクビクしなくて済みます」
- 「どこの業者さんにも難しいと言われていたので、本当に助かりました」
といったお声をいただきました。
また、今回は山の斜面ということもあり、できるだけ周囲の木や地面を傷めないように配慮しながら作業を進めました。
斜面に残した幹や枝も、後から片付けやすいようにまとめておき、通行の邪魔にならないよう整理して現場を仕上げています。
6. 急斜面や山あいの危険木でお困りの方へ
今回のように、
- 家のすぐそばが急斜面になっている場所
- クレーン車や重機が入れない山あいの現場
- 「倒れてきたら家に当たりそう」で不安な大木・枯れ木
といったケースでは、通常の伐採方法だけでは対応が難しい場合があります。
そうした現場でも、
木に登るツリークライミングやロープワークを使った特殊伐採で、
安全に木を倒したり、上から少しずつ切り下ろしていく方法をとれることがあります。
「どこに相談したらいいか分からない」
「他の業者さんに断られてしまった」
という場合でも、まずは
- 木の全体が写った写真
- 周囲の状況(家や電線との距離、斜面の様子など)が分かる写真
を撮っておくと、現地調査やご相談がスムーズです。
急斜面や山あいの危険木は、放っておくほどリスクが高まってしまいます。
同じようなお悩みをお持ちの方は、無理にご自身で対応される前に、弊社へ一度ご相談いただくことをおすすめします。
